化学発光現象とは?
かがくはっこうげんしょう
「現象」の用語まとめを見る化学発光現象とは、化学反応によって生じたエネルギーが熱ではなく光として放出される現象で、蛍光棒やホタルの発光がその代表例です。
化学発光現象(chemiluminescence、ケミルミネッセンス)とは、化学反応の過程で生成した分子が励起状態(エネルギーの高い不安定な状態)になり、基底状態に戻る際にエネルギーを光として放出する現象のことです。熱を伴わずに発光することから「冷光」とも呼ばれます。
化学発光が起こる仕組みは以下のように説明されます。
- 酸化反応などの化学反応が起こる
- 反応で生成した分子が電子的に励起された状態(高エネルギー状態)になる
- 励起された分子が安定な基底状態に戻る際に、そのエネルギー差を光として放出する
代表的な化学発光の例として以下が挙げられます。
- 蛍光棒(サイリューム):シュウ酸エステルと過酸化水素が反応し、蛍光色素を励起させて発光する
- ルシフェリン反応:ホタルや深海生物が持つルシフェリンという物質が酵素(ルシフェラーゼ)と酸素によって酸化され発光する生物発光(bioluminescence)
- ルミノール反応:犯罪捜査で血痕の検出に使われる試薬で、血液中の鉄と反応して青白く発光する
化学発光は科学捜査・医療診断(免疫発光法)・バイオイメージング・環境計測など幅広い分野で応用されています。熱を伴わない高効率の発光であるため、省エネ照明技術への応用研究も進んでいます。
使い方・例文
コンサートや花火大会で振られる蛍光棒(ケミカルライト)を折ると光り出すのは、化学発光現象を利用した身近な例です。
この用語をシェア
最終更新: