刺絡とは?
しらく
皮膚の表面や末梢の静脈を細い針で刺して少量の血を出す、東洋医学の治療法の一つです。
刺絡(しらく)とは、東洋医学・鍼灸の分野における治療法の一つで、皮膚の表面や末梢の静脈(絡脈)を三稜針(さんりょうしん)や注射針などで刺し、少量の血液を外に出す処置です。「瀉血(しゃけつ)」の一形態とも位置づけられます。
東洋医学の考え方では、気・血・水(津液)の流れが滞ることで病気や痛みが生じると考えます。刺絡はこの「瘀血(おけつ)」と呼ばれる血の滞りを取り除き、経絡の通りをよくして気血の流れを回復させることを目的とします。
刺絡が行われる主な部位と症状の例は次のとおりです。
- 指先(井穴):急性の熱症状・意識障害・脳卒中の応急処置として
- 耳の尖端(耳尖):高血圧・頭痛・のぼせ
- 膝の裏(委中):腰痛・下肢のだるさ
- 肘の内側(尺沢):呼吸器疾患・発熱
刺絡は日本・中国・韓国など東アジアの伝統医学で広く実践されており、日本では鍼灸師が施術を行います。出血量はごくわずかであるため、西洋医学的な瀉血(大量放血)とは性質が異なります。エビデンスに基づく有効性の検証が進められており、一部の症状に対して臨床研究が報告されています。
使い方・例文
鍼灸治療の解説や東洋医学の療法紹介の文脈で登場します。「指先の刺絡で熱を冷ます」「刺絡と瀉血の違い」のように使われます。
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