分散錠とは?
ぶんさんじょう
分散錠とは、水に加えると速やかに分散・溶解するよう設計された錠剤で、飲み込みが困難な患者や正確な用量調整が必要な場合に使われます。
分散錠(dispersible tablet)は、水や飲料に入れると短時間で均一に分散または溶解する性質を持つ錠剤です。口腔内崩壊錠と似た目的で作られますが、分散錠は水などの液体に混ぜて懸濁液として飲むことを基本としており、チューブ(経管)での投与にも対応したものもあります。
分散錠の特長は次のとおりです。
- 嚥下困難な高齢者・小児に投与しやすい
- 薬剤を水に分散させてから飲むため、食道への刺激が少ない
- 一部の製品は経鼻胃管・胃瘻チューブへの投与が可能
- 水の量を変えることで、小児用量の調整がしやすい場合がある
代表的な分散錠として、エチゾラム分散錠やクロピドグレル分散錠、一部の抗てんかん薬などが知られています。通常の錠剤と有効成分は同じですが、崩壊剤・賦形剤の配合が異なります。
使用時の注意点として、製品によって「水に溶かしてから飲む」か「口の中で溶かしてから飲む」かが異なるため、添付文書の指示に従うことが重要です。また、一部の分散錠は光・湿気に弱く、包装を開けたら速やかに使用する必要があります。
使い方・例文
「胃瘻から薬を投与する必要があった患者に、分散錠を水に溶かしてチューブから注入する形で投薬が行われた。」錠剤を砕いてしまうと品質に問題が生じる薬でも、分散錠であれば安全に液化できます。
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