内視鏡的止血術とは?
ないしきょうてきしけつじゅつ
内視鏡的止血術とは、内視鏡を用いて消化管の出血部位を直接観察しながら止血処置を行う低侵襲な治療法です。
内視鏡的止血術は、口や肛門から挿入した内視鏡(カメラ付きの細い管)を通じて、消化管内の出血源を確認し、その場で止血処置を施す治療手技です。開腹手術を必要とせず、患者への身体的負担が少ない低侵襲治療として広く普及しています。
主な止血手技には以下があります。
- クリップ法:金属製のクリップで出血血管を把持・閉鎖する
- 高周波電気凝固法:電気メスで出血部位を焼灼して止血する
- 局所注射法:エピネフリン(アドレナリン)入り生理食塩水などを出血部周囲に注射して血管を収縮させる
- 熱凝固法:ヒータープローブやアルゴンプラズマ凝固装置で組織を凝固する
適応疾患は、消化性潰瘍(胃潰瘍・十二指腸潰瘍)による出血、マロリー・ワイス症候群、消化管腫瘍からの出血など多岐にわたります。緊急止血として夜間・休日を問わず行われることも多く、輸血量の削減や患者死亡率の低下に寄与しています。止血率は手技・病変によって異なりますが、消化性潰瘍出血では高い成功率が報告されています。
使い方・例文
胃潰瘍から大量出血を起こした患者に対し、緊急内視鏡検査と同時にクリップ法や電気凝固法で止血し、開腹手術を回避できた事例が多数あります。
この用語をシェア
最終更新: