本文へスキップ

六方とは?

ろっぽう

六方とは、歌舞伎において手足を大きく振り出しながら豪快に歩く、荒事系の特徴的な見得の一種です。

六方(ろっぽう)とは、歌舞伎における特徴的な所作・演技のひとつで、両手両足を大きく前後左右に振り出しながら独特のリズムで歩く様式です。荒々しく力強い動作で、「荒事」の演技スタイルと深く結びついています。

「六方」の名称の由来については諸説あり、上下・東西南北の六方向を意識した動きであるという説や、六拍子のリズムに乗った動きであるという説などが伝えられています。江戸時代に発展した歌舞伎独自の様式美のひとつです。

六方にはいくつかの種類があります。

  • 飛び六方:最も有名な形で、足を高く蹴り上げながら飛び跳ねるように進む
  • 狐六方:狐の霊などを演じる際に使われる、しなやかで妖しさのある六方
  • 弁慶の六方:「勧進帳」の弁慶が花道を引き揚げる場面で見せる力強い六方

六方は主に花道(客席の中央を通る通路)で行われ、観客の間近でその迫力を存分に見せる見せ場として機能します。役者の体格や腕の振り方・足の踏み出し方に個性が表れるため、名優の六方は観客から大きな喝采を受けます。歌舞伎を代表する視覚的クライマックスのひとつです。

使い方・例文

「勧進帳」の終盤、弁慶が花道を六方を踏みながら退場する場面は歌舞伎の名場面として広く知られています。初めて歌舞伎を観る方にもわかりやすい豪快な見どころです。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語