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光円錐とは?

ひかりえんすい

円錐とは、特殊相対性理論において、ある時空の一点から光が到達できる(または出発してきた)領域を表す幾何学的な概念です。

円錐(こうえんすい、light cone)は、特殊相対性理論の時空図(ミンコフスキー時空)において、特定の時空点から光速で伝わる信号が到達・出発できる領域の境界を描いた図形です。時間軸と空間軸を用いた4次元時空を2次元または3次元に投影して表すと、円錐(コーン)の形になることからこの名前が付いています。

光円錐は大きく二つの部分に分かれます。

  • 未来光円錐(future light cone):現在の事象から光が届くことのできる将来の領域
  • 過去光円錐(past light cone):過去のどの事象が現在の点に影響を与え得るかを示す領域

光速は宇宙における最大速度であるため、光円錐の外側(「類空間的」な領域)に位置する事象とは、いかなる物理的な相互作用も因果関係も持てません。これを「因果律」と呼び、光円錐はその視覚的・数学的な表現です。

光円錐の内側の領域は「時間的(timelike)」と呼ばれ、原理的に物質や情報が移動できる範囲を示します。光円錐の概念は、アインシュタインの相対性理論の基礎をなすだけでなく、一般相対性理論・ブラックホール物理学・宇宙論においても中心的な役割を果たしています。特にブラックホールの事象の地平面は、光円錐が外部に脱出できなくなる境界として理解されます。

使い方・例文

「過去光円錐の内側にある星の光だけが今の私たちの目に届く——宇宙の観測可能範囲を考えるとき、光円錐という概念が基準になります」のように物理学の説明で用いられます。

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