傍糸球体装置とは?
ぼうしきゅうたいそうち
傍糸球体装置とは、腎臓で血圧や血液量を感知してレニン分泌などを調節する特殊な細胞群の集まりです。
傍糸球体装置(ぼうしきゅうたいそうち、juxtaglomerular apparatus)とは、腎臓の各ネフロンにおいて、糸球体の血管極に隣接して存在する特殊な細胞群の総称です。血圧・血液量・ナトリウム濃度を感知し、血圧調節ホルモンであるレニンを分泌する重要な内分泌センサーとして機能します。
傍糸球体装置は主に次の3つの要素から構成されます。
- 傍糸球体細胞(顆粒細胞):輸入細動脈の平滑筋が変化した細胞で、レニンを合成・貯蔵・分泌します。
- 緻密斑(macula densa):遠位尿細管の一部が糸球体に接して特殊化した細胞群で、尿細管内のNaCl濃度を感知します。
- メサンギウム外細胞(ラクス細胞):両者の間を埋め、シグナル伝達を仲介します。
血圧が低下したり循環血液量が減少したりすると、傍糸球体装置はそれを感知してレニンを血中に放出します。レニンはアンジオテンシノーゲンをアンジオテンシンIに変換し、最終的にアルドステロン分泌を促して血圧を回復させるレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)の起点となります。高血圧治療薬や腎臓病の病態理解において、傍糸球体装置は中心的な役割を担っています。
使い方・例文
脱水や出血で血圧が下がると、傍糸球体装置がレニンを分泌し、最終的にアルドステロンが腎臓でのナトリウム再吸収を促して血圧を回復させます。
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