健康の社会的決定要因とは?
けんこうのしゃかいてきけっていよういん
健康の社会的決定要因とは、人々の健康状態に影響を与える所得・教育・労働環境・居住環境などの社会的・経済的な条件の総称です。
健康の社会的決定要因(Social Determinants of Health: SDH)とは、世界保健機関(WHO)が提唱する概念で、個人の健康に影響を及ぼす社会的・経済的・政治的・環境的な条件を包括的に指します。医療へのアクセスや個人の行動だけでなく、人々が生まれ、育ち、生活し、働く環境そのものが健康を左右するという考え方に基づいています。
代表的な社会的決定要因には次のものが挙げられます。
- 所得と社会的地位(貧困・経済的不安定さ)
- 教育水準(健康リテラシー・就労機会との関係)
- 雇用と労働条件(長時間労働・非正規雇用・職場ストレス)
- 居住環境(食へのアクセス・緑地・大気汚染・住宅の質)
- 社会的サポートネットワーク(孤立・コミュニティのつながり)
WHOの委員会報告(2008年)はSDHに対応した政策を「Health in All Policies(すべての政策に健康を)」として推進することを提言しました。日本でも健康日本21の枠組みの中でSDHへの対応が重視され、保健・医療・福祉・教育・労働・住宅などの分野横断的な取り組みが求められています。
使い方・例文
低所得地域で野菜や果物を手頃な価格で購入できる店舗が少ない「フードデザート」問題は、居住環境という社会的決定要因が健康に影響する典型例です。
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