偏西風とは?
へんせいふう
偏西風とは、中緯度帯の上空を西から東へ向けて一年中吹き続ける恒常風で、天気の変化や航空機の飛行時間にも大きく影響します。
偏西風とは、南北両半球の中緯度帯(おおよそ緯度30〜60度)の対流圏上層に存在し、西から東へ向けて常時吹き続ける大規模な風のことです。「恒常風」のひとつで、地球規模の大気循環において重要な役割を担っています。
地球は赤道付近で太陽エネルギーを多く受け取り、極地方では少ない熱を受け取ります。この温度差を解消しようとする大気の動きと、地球の自転によるコリオリの力が組み合わさることで、中緯度帯では西から東へ向かう風(偏西風)が発生します。特に対流圏上部(高度約10km前後)では「ジェット気流」と呼ばれる非常に強い偏西風が吹き、風速が100〜300km/hに達することもあります。
偏西風は日本を含む中緯度地域の天気に直接影響します。低気圧や高気圧が偏西風に乗って西から東へ移動するため、日本では天気が「西から変わる」パターンが基本となっています。また、ジェット気流に乗ることで欧米から日本への西行き国際線よりも、日本から欧米への東行き国際線の飛行時間が短くなることも偏西風の影響です。
偏西風が蛇行すると日本に寒波や暖気が流れ込みやすくなり、異常気象につながることもあります。近年は地球温暖化による北極圏の温度上昇が偏西風の蛇行を大きくしているとの研究もあり、気候変動との関連で注目されています。
使い方・例文
天気予報で「偏西風の影響で低気圧が接近します」と説明されるように、日本の天気は偏西風の流れによって大きく変わります。
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