人間国宝とは?
にんげんこくほう
人間国宝とは、国が「重要無形文化財の保持者」として認定した伝統芸能・工芸技術の卓越した継承者に対して用いられる通称です。
人間国宝(にんげんこくほう)とは、文化財保護法に基づき文部科学大臣が「重要無形文化財の保持者」として認定した個人または団体の通称です。正式な法的用語は「重要無形文化財保持者」であり、「人間国宝」は文化財保護法施行後に広まった俗称ですが、現在では広く一般に定着しています。
認定の対象となる分野は伝統的な芸能・工芸技術の両分野にわたります。
- 芸能分野:能楽・歌舞伎・文楽・雅楽・組踊・民俗芸能など
- 工芸技術分野:陶芸・漆芸・染織・金工・人形・木竹工など
認定制度の目的は、後継者の育成が困難な伝統技術や芸能を国として保護し、次世代に確実に伝承していくことにあります。認定を受けた保持者には国から毎年一定の助成金が支給され、後継者の育成活動や記録の作成が義務付けられています。
認定には高い技術水準と文化的価値が求められ、数十年以上の修練を経た第一人者のみが選ばれます。保持者は個人として認定される「各個認定」のほか、技術を保存する団体が認定される「保持団体認定」の方式もあります。日本の無形文化遺産保護制度は国際的にも先進的なモデルとして評価され、ユネスコの無形文化遺産保護条約にも影響を与えました。
使い方・例文
「人間国宝に認定された陶芸家の作品は、美術館で特別展示されることが多いです」のように、伝統工芸や芸能の最高権威者を指す場面で使われます。
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