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予定説とは?

よていせつ

予定説とは、神が救済する人間をあらかじめ定めているとするキリスト教神学の教義で、カルヴァン主義の核心概念です。

予定説(よていせつ、英: Predestination)は、神は世界の創造以前から、誰を救済し誰を滅びに定めるかをすでに決定しているとするキリスト教神学の教義です。ラテン語ではpraedestinatioと呼ばれます。

この考え方はアウグスティヌスによって体系化され、16世紀宗教改革においてジャン・カルヴァンが強調したことで広く知られるようになりました。カルヴァンは二重予定説を唱え、神は救済される者(選民)と滅びに定められた者(遺棄)の双方をあらかじめ定めているとしました。

予定説をめぐる神学的論点は以下のようなものです。

  • 神の全知全能と人間の自由意志の矛盾をどう解決するか
  • 単一予定説(救済のみを予定)と二重予定説(滅びも予定)の対立
  • アルミニウス主義による反論:人間の信仰選択を重視
  • カトリックとプロテスタントの見解の相違

社会学者マックス・ウェーバーは著書『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』において、予定説が生み出した心理的不安(自分が選民かどうかわからない)が、勤勉な労働や節約という禁欲的生活様式を生み、近代資本主義の精神的基盤となったと論じました。この分析は現代でも広く参照される古典的知見です。

使い方・例文

予定説は「自分が救われるかどうか」という問いに対する不安から信者の勤勉な生活態度を生んだとウェーバーは分析しており、社会学・経済史の授業でよく取り上げられます。

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