自由意志とは?
じゆういし
自由意志とは、外部の強制や因果律に縛られず、自分の意思で行動を選択できるという能力や概念のことです。
自由意志(free will)は、哲学・倫理学・神学・認知科学にまたがる根本的な問いです。「人間は本当に自らの意思で行動を選択できるのか」という問題として論じられてきました。
哲学における主な立場は以下のように整理されます。
- 自由意志論(リバタリアニズム):決定論を否定し、人間には真の選択能力があると主張する立場。
- 強い決定論:すべての出来事は物理的因果連鎖によって決まっており、自由意志は幻想に過ぎないとする立場。
- 両立論(コンパティビリズム):決定論と自由意志は矛盾しないとし、「外的強制がなければ自由」と定義することで両立を図る立場。現代哲学では有力な見解のひとつです。
近代以降、ニュートン力学的世界観が決定論を強化した一方、量子力学の不確定性が決定論を揺るがすとも論じられました。また神経科学者ベンジャミン・リベットの実験では、意識的な「意思決定」の前に脳の活動が始まることが示され、自由意志の存在を問い直す議論を呼びました。
倫理・法律の観点からは、自由意志の有無は道徳的責任や刑罰の根拠と直結するため、単なる形而上学的問題にとどまらない重要性を持ちます。
使い方・例文
「自由意志があるからこそ、行動の結果に責任を負うべきだ」という文脈で倫理学の議論に登場します。「決定論が正しければ自由意志は存在しないのか」という問いは哲学の授業でも頻繁に取り上げられます。
この用語をシェア
最終更新: