決定論とは?
けっていろん
決定論とは、宇宙のすべての出来事は先行する原因によって完全に決定されており、自由意志や偶然は存在しないとする哲学的立場です。
決定論(determinism)とは、「現在の状態と自然法則が完全にわかれば、未来のあらゆる出来事を原理的に予測できる」という思想です。宇宙全体をひとつの巨大な機械と捉え、その歯車の動きはすべて因果の連鎖によって決まっているとする立場です。
決定論の代表的な表現として、18世紀の数学者・哲学者ラプラスが想定した「ラプラスの悪魔」があります。これは「ある瞬間の宇宙のすべての粒子の位置と速度を知る知性があれば、過去も未来も完全に計算できる」という思考実験です。
決定論には様々な種類があります。
- 因果的決定論:あらゆる出来事は原因の結果として生じる
- 論理的決定論:命題の真偽は永遠に固定されている
- 神学的決定論(予定説):神が全知全能であれば未来は決まっている
決定論に対する大きな挑戦は20世紀の量子力学です。量子論では粒子の振る舞いに本質的な不確定性があるとされ、古典的な決定論は揺らぎました。ただし量子の不確定性も自由意志を保証するわけではないとする議論もあります。
自由意志・道徳的責任・刑事罰の正当性など、倫理学・法哲学とも密接に関わる重要なテーマです。
使い方・例文
「犯罪者を罰する道徳的根拠はあるか」という議論で、行為がすべて決定されているなら自由意志はなく責任も問えないとして、決定論が引き合いに出されます。
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