中間航路とは?
ちゅうかんこうろ
中間航路とは、大西洋奴隷貿易においてアフリカから南北アメリカへ奴隷を輸送した航路のことです。
中間航路(ちゅうかんこうろ、Middle Passage)とは、16世紀から19世紀にかけて行われた大西洋奴隷貿易の航路のうち、アフリカ西岸から南北アメリカ・カリブ海諸島へと奴隷を輸送した区間を指します。ヨーロッパ・アフリカ・アメリカ大陸を結ぶ三角貿易の第2辺(中間)にあたるためこう呼ばれます。
三角貿易の構造は以下の通りです。ヨーロッパの商人が繊維品・鉄器・火器などをアフリカへ持ち込み、現地の支配者と交渉して奴隷と交換します。奴隷を積んだ船がアメリカ大陸へ向かう航路が中間航路で、到着後に奴隷を売り、砂糖・タバコ・綿花などをヨーロッパへ持ち帰りました。
中間航路の実態は極めて過酷なものでした。奴隷は船底の狭い空間にすし詰めにされ、劣悪な衛生状態で数週間から数か月の航海を強いられました。航海中の死亡率は非常に高く、疾病・脱水・暴力などにより多くの命が失われたとされています。
総計で数百万人以上のアフリカ人がこの航路を経由して奴隷として連行されたと推定されており、中間航路は人類史上最大級の強制移送のひとつです。この歴史はアメリカ大陸の人口構成・文化・社会に今も深い影響を残しています。
使い方・例文
世界史や人権の授業で、大西洋奴隷貿易の残酷さを示す概念として中間航路は必ず取り上げられます。
この用語をシェア
最終更新: