不安型愛着とは?
ふあんがたあいちゃく
不安型愛着とは、乳幼児期の養育経験から形成される愛着スタイルの一つで、見捨てられへの強い恐れと過剰な接近欲求が特徴です。
不安型愛着(anxious attachment)は、ジョン・ボウルビィの愛着理論とメアリー・エインズワースのストレンジ・シチュエーション法の研究から明らかになった愛着パターンの一つです。乳幼児期に養育者の応答が一貫しない環境で育つと形成されやすく、「アンビバレント型」とも呼ばれます。
不安型愛着を持つ子どもは、養育者が去る場面で強い苦痛を示しながらも、再会時に養育者を求めつつ怒りや抵抗を示すという両価的な反応が特徴です。養育者がいつ応答してくれるか予測できないため、常に過警戒状態でアタッチメント行動を強化するようになると理解されています。
成人期の不安型愛着(親密関係における不安型)の特徴を示します。
- 見捨てられることへの強い恐れと過剰な確認行動
- 相手の気持ちに対する過敏さ・過剰解釈
- 強い承認欲求と感情的な依存
- 関係が壊れることへの過度な不安から自己主張が抑制される
- 関係の中での強烈な感情の波(執着と怒りの混在)
不安型愛着は変わらない特性ではなく、安定した治療関係・パートナーシップ・自己理解の深化を通じて「獲得された安定型愛着」へと変容できることが多くの研究で示されています。心理療法ではアタッチメントに関する内省能力(メンタライゼーション)の向上が鍵とされています。
使い方・例文
交際相手がなかなか返信をしないと強い不安に陥り、相手を責めるメッセージを何度も送ってしまう、あるいは「嫌われた」と確信して関係を終わらせようとするといった行動パターンは、不安型愛着の典型として恋愛・パートナーシップ支援の場でよく取り上げられます。
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