本文へスキップ

上腕二頭筋長頭腱断裂とは?

じょうわんにとうきんちょうとうけんだんれつ

上腕二頭筋長頭腱断裂とは、二の腕の力こぶを作る筋肉(上腕二頭筋)の腱が肩関節部分で切れてしまう状態のことで、中高年に多く見られる整形外科的疾患です。

上腕二頭筋長頭腱断裂とは、上腕(二の腕)の前面に位置する上腕二頭筋の「長頭腱」と呼ばれる腱組織が断裂した状態を指します。上腕二頭筋には長頭と短頭の二つの起始があり、長頭腱は肩甲骨関節上結節から結節間溝(上腕骨の溝)を通って走行するため、この部位で摩耗・断裂が生じやすいという特徴があります。

原因としては以下の二種類に大別されます。

  • 変性断裂:加齢による腱の変性・摩耗が蓄積した結果生じる。中高年以降に多い。
  • 外傷性断裂:重いものを急に持ち上げる、スポーツ中の強い負荷など、急激な力がかかることで生じる。

主な症状は、断裂時の「ブツッ」という感覚と肩前部の急激な痛み、その後に上腕部に筋肉が塊として落ち込む「ポパイサイン」と呼ばれる変形が現れることです。しかし、長頭腱が断裂しても短頭腱が残っているため、肘の屈曲力は大きく失われないことが多く、日常生活への影響は軽度にとどまる場合があります。

治療は年齢や活動性・職業などを考慮して選択されます。若年者や重労働従事者では外科的な腱固定術が行われることがありますが、高齢者や軽作業中心の方では保存療法(安静・リハビリ)が選ばれることが多いです。

使い方・例文

スポーツや重労働後に肩に異変が生じた際に診断名として登場します。「重いものを持ち上げた後に上腕に変形が現れたため、上腕二頭筋長頭腱断裂と診断された」のように使います。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語