三裂星雲とは?
さんれつせいうん
三裂星雲とは、いて座に位置する散光星雲で、暗い塵の帯によって三つに分かれて見えることからその名がついた天体です。
三裂星雲(さんれつせいうん、英語:Trifid Nebula)は、いて座の方向に位置する散光星雲です。メシエカタログではM20として登録されており、地球からの距離はおよそ5000〜9000光年(諸説あり)とされています。
「三裂」という名前は、暗い塵の帯(暗黒星雲)が星雲を三つの明るい領域に分断しているように見えることに由来します。この複雑な構造が視覚的に印象的で、アマチュア天文家にも人気の観察対象となっています。
三裂星雲の特徴として以下が挙げられます。
- 星雲中心部に若い高温の星があり、その紫外線が周囲のガスを電離・発光させる(輝線星雲)
- 赤いHα輝線の放射星雲と、青い反射星雲の両方を含む複合的な構造
- 暗黒星雲の帯が交差し、X字型の暗部が特徴的
- 内部では現在も星形成が進行中とされる
三裂星雲は可視光での観察が比較的容易で、双眼鏡でも淡く確認できます。望遠鏡と長時間露光の天体写真では赤と青のコントラストが美しく写り、天体写真の人気被写体のひとつです。近隣の干潟星雲(M8)とともに夏の天の川の見どころとして知られています。
使い方・例文
「三裂星雲は夏の夜にいて座で観察でき、天体写真では赤と青のコントラストが際立つ美しい散光星雲です」という形で、天文観測の案内に登場します。
この用語をシェア
最終更新: