一致推定量とは?
いっちすいていりょう
一致推定量とは、標本サイズを大きくするほど真の母数に確率収束する性質をもつ推定量のことです。
一致推定量(consistent estimator)は、統計学における推定量の望ましい性質のひとつです。標本サイズ n が無限大に近づくにつれて、推定量が真の母数(パラメータ)に確率収束する推定量を指します。言い換えると、データを増やせば増やすほど推定値が真の値に近くなっていく性質です。
数学的には、任意の正の数 ε に対して、n が大きくなると推定量と真の値の差が ε を超える確率が0に近づくことを「確率収束」と呼び、この性質を持つ推定量を一致推定量と定義します。
一致推定量と関連する概念を整理すると次のとおりです。
- 不偏推定量:有限の標本でも期待値が真の値に一致する性質(一致性とは別の概念)
- 一致性と不偏性の関係:不偏であっても一致性がない場合、一致性があっても不偏でない場合がある
- 大数の法則:標本平均は母平均に一致するため、標本平均は母平均の一致推定量である
実用上の観点では、一致推定量は大規模データが得られる現代の統計・機械学習において特に重要です。モデルのパラメータ推定が標本数の増加とともに正確になることを保証する概念として、計量経済学や機械学習理論の基礎をなしています。
使い方・例文
標本平均は母平均の一致推定量であり、調査の標本数を増やすほど母集団の平均に近い値が得られることを保証します。
この用語をシェア
最終更新: