ヴラド3世とは?
ぶらどさんせい
ヴラド3世とは、15世紀のワラキア公国(現ルーマニア)の君主で、串刺し刑で敵を処刑したことから「串刺し公」の異名を持ち、後世の吸血鬼「ドラキュラ」伝説の原型ともなった人物です。
ヴラド3世(1428/31年頃〜1476/77年頃)は、現在のルーマニア南部にあたるワラキア公国の君主です。父ヴラド2世がドラゴン騎士団員であったため「ドラクル(竜の子)」の意を持つ「ヴラド・ドラクレア」とも呼ばれ、これが後の「ドラキュラ」という呼称の由来となりました。
ヴラド3世は3度にわたってワラキア公に即位しました。その統治は非常に苛烈で、敵対者や犯罪者を生きたまま串に刺す「串刺し刑(インパレメント)」を多用したことから「串刺し公(ヴラド・ツェペシュ)」という異名を持ちます。串刺しにされた遺体を並べて敵軍の士気をくじく戦術も用いたとされ、オスマン帝国との戦闘でも活用されたと伝わります。
歴史的には、強力なオスマン帝国に抵抗したキリスト教世界の守護者として、ルーマニアでは英雄視する見方も根強くあります。一方、その残虐な処刑法がヨーロッパ各地で伝聞され、怪奇的な伝説と結びついていきました。19世紀末にアイルランド人作家ブラム・ストーカーが小説『ドラキュラ』を執筆した際、ヴラド3世のイメージが吸血鬼伯爵のモデルのひとつになったと広く信じられています。
使い方・例文
ホラー作品や吸血鬼の歴史を調べると必ずヴラド3世の名前が登場します。また、ルーマニアの中世史やオスマン帝国との関係を学ぶ際にも重要な人物として取り上げられます。
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