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ヴォーティシズムとは?

ゔぉーていしずむ

ヴォーティシズムとは、第一次世界大戦前夜のイギリスで起こった前衛芸術運動で、機械・工業・速度を力強い幾何学的形態で表現したことが特徴です。

ヴォーティシズム(Vorticism)は、1914年ごろにイギリスで興った前衛芸術・文学運動です。詩人・評論家のエズラ・パウンド画家・作家のウィンダム・ルイスが中心となり、雑誌『ブラスト』の刊行とともに宣言が発表されました。「渦(Vortex)」を意味する名前の通り、エネルギーが渦を巻くような動感と機械文明の力強さを表現することを目指しました。

ヴォーティシズムはイタリアの未来派(フューチャリズム)やフランスのキュビスムから影響を受けながらも、それらとは一線を画す独自の美学を打ち立てました。特に未来派が「速度の美」を称揚したのに対し、ヴォーティシズムは機械や都市の幾何学的・角張ったフォルムを重視し、より冷徹で力強い造形を追求しました。

ヴォーティシズムの主な特徴は以下の通りです。

  • 鋭角的・幾何学的な形態の多用
  • 機械文明・工業・近代都市をテーマにする
  • 黒・白・灰などモノクロームに近い色使い
  • 文学・詩・評論と視覚芸術を統合する総合的な運動

代表的なアーティストにはウィンダム・ルイスのほか、ジェイコブ・エプスタイン(彫刻)、クリストファー・ネヴィンソン(絵画)などが挙げられます。しかし、第一次世界大戦の勃発によって活動は短命に終わりました。戦後に運動が再燃することはありませんでしたが、20世紀モダニズム美術の重要な一章として芸術史に名を刻んでいます。

使い方・例文

美術史の講義や近代イギリス美術を扱う展覧会で、「第一次世界大戦前のイギリス前衛運動」としてヴォーティシズムが取り上げられます。

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