エズラ・パウンドとは?
えずらぱうんど
エズラ・パウンドは20世紀初頭に活躍したアメリカの詩人で、モダニズム文学運動の中心的な推進者として知られます。
エズラ・パウンド(Ezra Pound、1885〜1972年)は、アメリカ・アイダホ州生まれの詩人・批評家です。若くしてヨーロッパへ渡り、ロンドンやパリを拠点としながら、20世紀の英語詩を根本から変えたモダニズム運動を主導しました。
パウンドが打ち出した「イメージズム」は、余分な言葉を削ぎ落とし、具体的なイメージを鮮烈に提示する詩のスタイルです。また「ヴォルテシズム」にも関わり、芸術と社会変革を結びつけようとしました。彼はT・S・エリオットの『荒地』の草稿を大幅に編集し、その完成度を高めたことでも知られています。
代表作は生涯にわたって書き継いだ大長編詩『詩篇(カントス)』で、ギリシャ神話・中国古典・経済論など多様な素材を複雑に織り交ぜた前衛的な作品です。日本や中国の漢詩・俳句の影響も受け、東洋の詩的感性を英語詩に取り込もうとしました。
しかし第二次世界大戦中にイタリアのファシスト政権を支持するラジオ放送を行ったため、戦後アメリカに連行され反逆罪で起訴されます。精神鑑定の結果、精神病院に収容されましたが、詩人・知識人たちの運動により1958年に釈放されました。晩年はイタリアで過ごし、その生涯は文学的栄光と政治的失墜の両面で語り継がれています。
使い方・例文
「詩の言葉を絞り込んでイメージを際立たせる」という手法を説明する文脈で、イメージズム詩の創始者としてパウンドの名が挙げられます。また英米モダニズム文学の系譜を辿る際に必ず登場する人物です。
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