ロールオフとは?
ろーるおふ
音響や電気信号の処理において、特定の周波数域から先の音量や信号レベルが徐々に減衰していく特性、またはその減衰の傾き具合を指す用語です。
ロールオフ(Roll-off)とは、主にオーディオや電子工学の分野で用いられる用語で、フィルターや機器が特定の周波数を境に信号レベルを徐々に減衰させていく特性のことです。「減衰特性」とも呼ばれます。
たとえばローカットフィルター(ハイパスフィルター)は低音域をカットしますが、ある周波数より下で突然ゼロになるのではなく、緩やかに信号を弱めていきます。この「緩やかに弱まっていく区間」がロールオフです。
ロールオフの急峻さは「傾き」で表現され、一般に「dB/オクターブ」または「dB/decade」という単位で示されます。代表的な値は以下のとおりです。
- 6dB/oct(1次フィルター):緩やかで自然な減衰
- 12dB/oct(2次フィルター):よく使われる標準的な傾き
- 24dB/oct(4次フィルター):急峻で切れ味が強い減衰
音楽制作やマイクの仕様表記では、低音域のロールオフスイッチ(ローカット)が設けられていることがあります。これを使うことで、空調ノイズや扱い音などの不要な低周波成分を除去し、音声の明瞭度を高めることができます。スピーカーやマイクの周波数特性グラフでも、高域・低域の端でレベルが下がっていく曲線がロールオフを示しています。
使い方・例文
マイクのローカットスイッチをオンにすると、エアコンの低周波ノイズが抑えられてセリフが聞き取りやすくなるのは、このロールオフ特性を活用した例です。
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