ルムンバ(パトリス・ルムンバ)とは?
ぱとりするむんば
パトリス・ルムンバとは、コンゴ共和国(現コンゴ民主共和国)の初代首相で、アフリカ統一と真の独立を訴えながら独立直後に暗殺された悲劇の指導者です。
パトリス・ルムンバ(1925〜1961年)は、コンゴの政治家・民族主義者で、1960年にベルギーから独立したコンゴ共和国の初代首相に就任しました。テトラ族出身で、キリスト教系学校で教育を受けた後、郵便局員・ビール会社員として働きながら独学で政治を学び、コンゴ国民運動(MNC)を組織しました。
ルムンバはアフリカ全土の連帯と脱植民地化を強く訴え、1960年6月の独立式典でベルギー国王の前で植民地支配の非道を糾弾する演説を行ったことで世界的注目を集めました。しかし独立直後から、コンゴは旧宗主国ベルギー、鉱山資源の利権を守ろうとする欧米企業、そして冷戦下の米ソ対立が複雑に絡み合う混乱に陥りました。
鉱山資源豊富なカタンガ州がモイーズ・チョンベのもとで分離独立を宣言すると、ルムンバはソ連に援助を求めました。これがアメリカの強い警戒を招き、CIAが彼の排除を計画したことが後に公文書で明らかになっています。1960年9月、コンゴ軍参謀長モブツの軍事クーデターにより失脚し、カタンガに移送された後、1961年1月に殺害されました。
ルムンバの死は世界に衝撃を与え、彼はアフリカ民族主義・反植民地主義の殉教者として追悼されています。コンゴ民主共和国では現在も国民的英雄として崇められています。
使い方・例文
「パトリス・ルムンバの暗殺は冷戦期のアフリカ介入を象徴する事件として、国際政治学や植民地後史の講義で必ず取り上げられます。」
この用語をシェア
最終更新: