ラプラシアンとは?
らぷらしあん
ラプラシアンとは、ある点における関数の値がその周囲の平均値からどれだけずれているかを表す微分演算子のことです。
ラプラシアン(Laplacian)とは、多変数関数に対して各変数の2階偏微分の和を取る微分演算子で、記号 Δ(デルタ)または ∇²(ナブラの二乗)で表されます。フランスの数学者・天文学者ピエール=シモン・ラプラスに因んで名付けられました。
3次元空間における関数 f(x,y,z) に対しては、Δf = ∂²f/∂x² + ∂²f/∂y² + ∂²f/∂z² と定義されます。直感的には、ある点でのラプラシアンの値はその点の関数値と周囲の平均値との差を表しており、「この点は周囲と比べて突出しているか・落ち込んでいるか」を測る量といえます。
ラプラシアンは物理学・工学の多くの基礎方程式に登場します。
- ラプラス方程式(Δf = 0):重力ポテンシャル・静電ポテンシャル・定常熱流の記述
- ポアソン方程式(Δf = g):電荷分布による電位の計算
- 熱方程式・拡散方程式:熱や物質の拡散の記述(Δを含む)
- 波動方程式:音波・電磁波・量子力学の波動関数
また、画像処理ではラプラシアンフィルターがエッジ検出に利用されており、輝度値の急激な変化(境界)を抽出するために使われます。物理から情報科学まで横断的に重要な演算子です。
使い方・例文
画像処理でのエッジ検出アルゴリズムにラプラシアンが使われており、写真の中で輝度が急変している物体の輪郭を自動的に検出するのに役立てられています。
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