ヨウスコウカワイルカとは?
ようすこうかわいるか
ヨウスコウカワイルカとは、中国の揚子江(長江)に生息していた淡水性のイルカで、現在は機能的絶滅とされています。
ヨウスコウカワイルカ(学名:Lipotes vexillifer)は、中国の揚子江(長江)に固有の淡水性イルカです。別名「バイジー」とも呼ばれ、中国では「長江の女神」として古くから親しまれてきました。
体長は1.5〜2.5メートルほどで、細長い吻(くちびる部分)と小さな眼が特徴的です。視力はほとんど退化しており、音波を使って周囲を探知する反響定位能力に頼って生活していました。
20世紀後半から個体数が急激に減少しました。主な原因として次のものが挙げられます。
- 揚子江での漁業による混獲(定置網・電気漁法など)
- 船舶との衝突
- 三峡ダムなどによる生息環境の変化
- 水質汚染による餌魚の減少
2006年に行われた大規模な調査では1頭も確認されず、国際自然保護連合(IUCN)は「機能的絶滅」と宣言しました。2007年に1頭が目撃されたとの情報もありますが、現時点では野生での生存がほぼ絶望的とされています。ヨウスコウカワイルカの絶滅は、人間活動による大型哺乳類の急速な消滅を示す象徴的な事例として、保全生物学や環境教育で広く取り上げられています。
使い方・例文
環境問題を学ぶ授業や書籍で、人間活動が原因で絶滅に追い込まれた生物の代表例として「ヨウスコウカワイルカ(バイジー)」が登場します。
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