ユニバーサルボルバとは?
ゆにばーさるぼるば
ユニバーサルボルバとは、キノコ(担子菌類)の幼菌全体を包む膜状の組織「ツボ(volva)」が成長後も根元に残った構造のことで、毒キノコの識別にも重要な特徴です。
ユニバーサルボルバ(universal volva)とは、キノコの発生初期に幼菌全体を卵のように包んでいた膜状組織(外被膜)が、キノコの成長・展開とともに破れた後に柄の根元に残った袋状または鞘状の構造を指します。「ツボ」とも呼ばれ、日本語では「外被膜の残存物」として理解されます。
キノコの幼菌は発生初期、外被膜(ユニバーサルベール)と内被膜(パーシャルベール)という2種類の膜に覆われています。成長するにつれて外被膜が破れてキノコの傘と柄が現れ、その破れた外被膜の下部がユニバーサルボルバとして根元に残ります。一方、内被膜は傘と柄をつなぐ部分に残り「つば(アニュラス)」となります。
ユニバーサルボルバは特にテングタケ科(Amanita属)のキノコに特徴的に見られます。この属にはドクツルタケ・タマゴテングタケなど致死性の猛毒キノコが多数含まれるため、ボルバの有無はキノコの毒性判断における重要な識別点の一つとされています。
- ドクツルタケ:根元に明瞭な袋状のボルバを持つ
- タマゴタケ:食用だがやはりボルバを持つため注意が必要
- ハラタケ類:ボルバを持たないことが多く別属との識別に有効
野生キノコの採集・同定においてユニバーサルボルバの存在確認は基本的な手順であり、採集時に根元ごと引き抜いて確認することが安全のための重要な手がかりとなります。
使い方・例文
キノコの観察・採集の場面で「根元に白い袋状のユニバーサルボルバがあるキノコはテングタケ属の可能性が高いため注意が必要だ」という形で登場する専門用語です。
この用語をシェア
最終更新: