ヤドカリとは?
やどかり
ヤドカリとは、巻き貝の殻を「宿」として体に背負い、体が大きくなると貝殻を乗り換えながら生活する甲殻類の仲間です。
ヤドカリ(宿借り、英: Hermit crab)は、十脚目ヤドカリ上科に属する甲殻類の総称で、世界中の海洋・浅瀬・潮間帯に広く分布します。陸上で生活するオカヤドカリの仲間も存在します。
最大の特徴は、柔らかい腹部を保護するために巻き貝の殻を「宿」として背負う習性です。エビやカニと近縁ですが、腹部の殻が硬化しておらず、外敵から守るために使用済みの貝殻に入り込みます。体が成長するたびに、より大きな貝殻に引っ越しを行います。この「引っ越し」は時に集団で行われ、複数のヤドカリが順番に貝殻を交換していく「バケーションチェーン」という興味深い行動も観察されています。
生態的な特徴も多様です。
- 雑食性で、藻類・有機物の残骸・小動物など幅広いものを食べる
- 種によって潮間帯・珊瑚礁・深海など異なる環境に生息する
- オカヤドカリは日本では天然記念物に指定されており、観賞用にも人気がある
- 貝殻の不足が個体群サイズを制限する要因になることがある
ヤドカリは磯遊びや水族館でもなじみ深い生き物で、子どもたちが手に取れる身近な海の生き物としても親しまれています。「宿を借りる」という習性から、日本語の「宿借り」が語源とされる名前です。
使い方・例文
「潮だまりでヤドカリを見つけ、貝殻をそっとつつくと中に引っ込んだ」「引っ越しのたびに一回り大きな貝殻を探すヤドカリの様子は、成長の比喩としても語られる」のように使います。
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