メンタライゼーションとは?
めんたらいぜーしょん
メンタライゼーションとは、自分や他者の行動の背景にある気持ちや意図・思考を想像する心の働きで、健全な対人関係や感情調整の基盤となる能力です。
メンタライゼーション(Mentalization)とは、自分自身や他者の行動が、どのような感情・思考・意図・欲求・信念によって引き起こされているかを想像・理解する心理的な能力のことです。精神分析家のピーター・フォナギーらによって理論化され、現代の発達心理学や精神医学において重要な概念となっています。
この能力は「心の理論(ToM)」と関連しますが、メンタライゼーションはより動的で、無意識的なプロセスも含む広い概念です。人が他者の行動に対して「なぜそうしたのだろう」と想像できる能力、あるいは自分の感情に気づき「今自分はなぜこう感じているのか」と内省できる能力がこれにあたります。
メンタライゼーションは乳幼児期に養育者との関係の中で育まれます。養育者が子どもの感情状態を適切に映し返してくれる経験(情動調律)が、子どもの自己理解と他者理解の基盤をつくります。この発達が妨げられると、感情の調整困難や対人関係の問題につながりやすいと考えられています。
臨床的には、境界性パーソナリティ障害など感情調整が困難な方々への治療として「メンタライゼーション強化療法(MBT)」が開発されており、日本でも実践が広まっています。
使い方・例文
友人が急に連絡を絶ったとき、「もしかして忙しいのかな、それとも自分が何か傷つけてしまったのかな」と相手の内面を想像しようとする働きが、メンタライゼーションの一例です。
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