マルドゥクとは?
まるどぅく
マルドゥクとは、古代バビロニアの主神であり、天地創造の神として崇拝された最高位の神です。
マルドゥク(Marduk)は、古代メソポタミア(現在のイラク周辺)のバビロニア神話における最高神です。バビロン市の守護神として信仰を集め、紀元前2千年紀頃にバビロンが都市国家として台頭すると、メソポタミアの神々の中で最高位に位置づけられるようになりました。
マルドゥクに関する最も重要な神話は「エヌマ・エリシュ」と呼ばれるバビロニアの天地創造叙事詩です。この神話の中でマルドゥクは、混沌の女神ティアマトを倒し、その体を二つに分けて天と地を創造したとされています。また人間は神々の労働を代替するために創造されたと語られており、人間の起源についても重要な示唆を与えています。
マルドゥクの主な属性は以下の通りです。
- 太陽・雷・裁き・魔術を司る全能の神
- 竜(蛇龍ムシュフシュ)を象徴動物とする
- 「50の名前」を持つとされ、他の神々の属性を吸収・統合した存在
- バビロン新年祭(アキトゥ祭)の中心的な崇拝対象
マルドゥク崇拝はバビロニア帝国全域に広まり、ハンムラビ王の時代に確立されました。バビロンの主神殿エサギラはメソポタミアで最も壮麗な神殿の一つとされ、ジッグラト(聖塔)を伴う壮大な宗教施設でした。
使い方・例文
古代オリエント史の文脈や、「エヌマ・エリシュ」などの神話研究において、バビロニアの宗教と天地創造思想を語る際に登場します。
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