マルグラーフとは?
まるぐらーふ
マルグラーフとは、中世ドイツにおいて国境・辺境地帯を管轄した侯爵・辺境伯を意味する称号です。
マルグラーフ(Markgraf)は、ドイツ語で「辺境(Mark)の伯(Graf)」を意味する称号で、英語では「マーグレイヴ(Margrave)」、日本語では「辺境伯」と訳されることが多い語です。
フランク王国・神聖ローマ帝国において、国境地帯(マルク)の防衛と統治を担う特別な地位として設けられました。通常の伯(グラーフ)が内陸の行政区域を管轄したのに対し、マルグラーフは外敵の侵入を防ぐ最前線の指揮官として軍事的権限が強く、比較的大きな自治権を与えられていました。
代表的なマルグラーフ領としては、ブランデンブルク辺境伯領が挙げられます。ブランデンブルク辺境伯は後に選帝侯の地位を得て、プロイセン王国・ドイツ帝国へと発展するホーエンツォレルン家の権力基盤となりました。また、オーストリア(Österreich)も元来はフランク王国の東の辺境(東方辺境伯領)として設けられたものです。
中世ヨーロッパにおいてマルグラーフの役割は重要で、帝国の拡大や防衛、新たな地域の開拓・植民化において中心的な機能を果たしました。
使い方・例文
「神聖ローマ帝国史の文脈では、ブランデンブルクのマルグラーフが後のプロイセン・ドイツ帝国へとつながる重要な足がかりとなったことがよく言及される。」
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