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マルエージング鋼とは?

まるえーじんぐこう

マルエージング鋼とは、マルテンサイト組織を時効処理で硬化させることで超高強度と優れた靱性を同時に実現した特殊合金鋼です。

マルエージング鋼(maraging steel)は、マルテンサイト(martensite)と時効処理(aging)を組み合わせた名称の特殊鋼です。一般的な高強度鋼は強度を高めると靱性(粘り強さ)が低下しますが、マルエージング鋼はその両立を実現した点が最大の特徴です。

組成は鉄を基地としてニッケル(18%前後)・コバルト・モリブデン・チタンなどを添加した低炭素合金です。製造プロセスは、まず溶体化処理(高温保持後急冷)で軟質なマルテンサイト組織を得て、その後480℃前後での時効処理でNi₃Mo・Ni₃Tiなどの金属間化合物を微細析出させることで硬化します。引張強さは一般的なグレードで1400〜2400 MPaに達し、同強度の高炭素鋼に比べ靱性・溶接性・機械加工性に優れます。

主な用途は以下のとおりです。

  • 航空宇宙分野のロケットケーシング・エンジン部品
  • 金型(プラスチック成形用・ダイカスト用)
  • 高精度工具・スピンドルシャフト
  • 競技用銃砲の部品

コストは一般鋼より大幅に高いため、高い信頼性と性能が求められる用途に限定して使用されます。

使い方・例文

航空宇宙機器のロケットケーシングにマルエージング鋼が採用されており、超高強度でありながら溶接加工のしやすさも兼ね備えているため、複雑な構造部品の製作に適している。

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