マホメットとは?
まほめっと
マホメットとは、7世紀のアラビア半島でイスラム教を創始した預言者ムハンマドの日本語における旧来の呼称です。
マホメットは、イスラム教の預言者ムハンマド(570頃〜632年)の日本語における旧来の表記です。現在では「ムハンマド」または「モハメッド」の表記が一般的に用いられており、「マホメット」は歴史的な文献や古い教科書などで見られる表記です。
ムハンマドはアラビア半島のメッカ(現在のサウジアラビア)に生まれ、クライシュ族に属していました。幼少期に両親を亡くし祖父・叔父に育てられ、商人として活動するなかで信仰について深く思索しました。610年頃、ヒラー山の洞窟で瞑想中に大天使ジブリール(ガブリエル)を通じて神の啓示を受けたとされ、これがイスラム教の始まりとされています。
ムハンマドの宗教的・政治的活動の主な軌跡は以下のとおりです。
- メッカでの布教——唯一神アッラーへの帰依を説いたが迫害を受けた
- ヒジュラ(聖遷)——622年にメディナへ移住、イスラム共同体(ウンマ)の基礎を築いた
- メッカ征服——630年に無血でメッカを征服し、カアバ神殿を聖地とした
- アラビア半島の統一——部族分立していたアラビア半島をイスラムのもとに統合した
ムハンマドの言行録(ハディース)とクルアーン(コーラン)はイスラム法の基礎となり、彼の死後急速に拡大したイスラム文明は、科学・哲学・芸術の発展に大きく貢献しました。現在、イスラム教は世界で約18億人の信者を持つ宗教です。
使い方・例文
歴史の授業や宗教の解説書でイスラム教の成立を説明するとき、「マホメット(ムハンマド)」という表記で登場します。古典文学やオペラ(ヴェルディの未完作など)の題材にもなっています。
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