マックス・キューとは?
まっくすきゅー
マックス・キューとは、ロケットが飛行中に受ける空気力学的な動圧が最大値に達する瞬間のことです。
マックス・キュー(Max-Q)は、ロケットや航空機が上昇する際に経験する最大動圧の瞬間を指す航空宇宙用語です。「Q」は動圧(dynamic pressure)を表す記号で、動圧は大気密度と速度の二乗の積に比例します。
ロケットが発射直後は速度が低いため動圧も小さく、高度が上がるにつれて速度は増しますが大気密度は急激に低下します。この二つの要素が競合する結果、動圧には最大値が生じます。一般に高度約10〜15キロメートル付近でマックス・キューを通過することが多く、この瞬間が機体に加わる空気力学的な荷重が最大となります。
マックス・キューが重要視される理由は以下のとおりです。
- 機体が受ける曲げ・せん断応力が最大になる
- エンジン推力を一時的に絞る「スロットリング」によって機体への負荷を軽減する場合がある
- 打ち上げ中断(アボート)の判断が特に慎重に行われる区間である
- 設計段階では構造強度の基準点となる
スペースXのFalcon 9やNASAのスペースシャトルなど多くのロケットで、管制チームはマックス・キュー通過を専用の呼称でコールアウトし、安全確認の節目としています。
使い方・例文
「打ち上げからおよそ1分後、ロケットはマックス・キューを通過し、機体への空気力学的負荷が最大値に達した」のように使われます。
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