マグノンとは?
まぐのん
マグノンとは、磁性体中の磁気秩序の集団的な量子振動(スピン波)を粒子として表現した準粒子のことです。
マグノン(magnon)は、固体物理学における準粒子のひとつで、磁性体の中でスピン(電子の磁気モーメント)が集団的に波のように振動する現象「スピン波」を量子化したものです。フォノン(格子振動の量子)やフォトン(光の量子)と同様の考え方で、波動現象を粒子として取り扱うことができます。
強磁性体や反強磁性体の中では、隣り合うスピンが整列した秩序状態をとっています。温度が上がったり外部からエネルギーが加わったりすると、このスピンの整列が乱れ、その乱れが波として周囲に伝わります。この伝播をスピン波と呼び、その最小エネルギー単位がマグノンです。
マグノンはボース粒子(ボソン)として振る舞い、温度に依存した磁気的性質(磁化の温度変化など)を説明する際に用いられます。低温物理学や磁性材料の研究において重要な概念です。
近年は「マグノニクス(magnonics)」という分野が発展しており、マグノンを情報担体として利用するスピントロニクス応用が注目されています。マグノンは電荷を持たず、情報を低エネルギーで伝送できる可能性があるため、次世代の省エネルギーデバイスへの応用が期待されています。
使い方・例文
磁性材料の研究や量子コンピューティング・スピントロニクスの文脈で、スピン波を量子として扱う際にマグノンという用語が登場します。
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