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マイクロサテライトとは?

まいくろさてらいと

マイクロサテライトとは、ゲノム上で短い塩基配列が繰り返される領域で、個体識別や集団遺伝学研究に広く用いられるDNAマーカーです。

マイクロサテライ(microsatellite)は、2〜6塩基程度の短い配列単位(モチーフ)がゲノム上で数回から数十回繰り返される反復配列領域です。STR(Short Tandem Repeat:短鎖縦列反復)とも呼ばれます。真核生物のゲノム全体に散在しており、ヒトゲノムには数十万か所以上存在するとされています。

マイクロサテライトの最大の特徴は高い多型性です。DNA複製の際にスリッページ(滑り)が起きやすく、繰り返し数が変化しやすいため、個体間・集団間で繰り返し数のバリエーション(対立遺伝子)が豊富です。この特性から、以下のような分野で広く活用されています。

  • 個体識別・親子鑑定:法医学での身元確認や動物の親子関係解析。
  • 集団遺伝学:集団の遺伝的多様性・分化・移動分散パターンの解析。
  • 連鎖解析・QTL解析:農業・医学分野での遺伝子マッピング。
  • 保全遺伝学:絶滅危惧種の遺伝的多様性評価。

近年はSNP(一塩基多型)やゲノムワイド解析が普及しましたが、マイクロサテライトは低コストで高い識別力を持つため、現在も幅広い場面で使用されています。

使い方・例文

マイクロサテライト解析は野生動物の保全研究でよく用いられ、例えばトラの集団が地域間でどの程度遺伝的に分化しているかを調べることで、保護区の適切な管理計画策定に役立てられています。

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