ポン・デュ・ガールとは?
ぽんでゅがーる
フランス南部に現存する古代ローマ時代の水道橋で、3層のアーチ構造が約2000年の時を経た今もほぼ完全な姿を保つユネスコ世界遺産です。
ポン・デュ・ガール(Pont du Gard)は、フランス南部のオクシタニー地域圏、ガール川に架かる古代ローマ時代の水道橋です。紀元1世紀頃(西暦50年前後)に建設されたとされ、古代都市ニームへ水を供給した全長約50キロメートルに及ぶ水道システムの一部として機能していました。1985年にユネスコの世界文化遺産に登録されています。
構造上の特徴は、3層に重なるアーチが圧倒的な存在感を放つ点にあります。
- 最下層:6つのアーチ、高さ約22メートル、幅最大約6メートル(現代は歩道橋としても使用)
- 中間層:11のアーチ、高さ約20メートル
- 最上層:35のアーチ、高さ約7メートル(ここを水路が通る)
全体の高さは約49メートルに達し、古代ローマ建築の中でも特に保存状態の良い水道橋として世界的に知られています。驚くべきことに、接合にモルタルをほとんど使わず石を精密に積み上げる工法(乾式積石)が採用されており、約2000年後の現代にもその姿をほぼ完全な形で残しています。
ローマ時代には1日あたり約2万立方メートルの水をニームに運んだとされ、古代の土木・水利技術の高さを示す貴重な証拠です。現在は観光地として年間100万人を超える訪問者が訪れ、周辺はガール県立公園として自然環境も整備されています。
使い方・例文
南フランスを旅する際の名所として知られ、川越しに見上げる3層のアーチは古代ローマの建築技術のスケールを今に伝えています。
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