ポンティチェロ(ギター)とは?
ぽんてぃちぇろ
ギターのポンティチェロとは、駒(ブリッジ)の近くで弦を弾く奏法で、金属的で鋭い独特の音色を生み出す技法です。
ポンティチェロ(Ponticello)は、イタリア語で「小さな橋=駒(こま)」を意味し、弦楽器においてブリッジ(駒)の近くで弦を弾く演奏技法を指します。ギターの場合、通常サウンドホール上で弾く位置を駒の方向へ移動させることで音色を変化させます。
駒の近くで弦を弾くと、高次の倍音が強調されて音色は金属的・硬質・鋭い印象になります。これは弦の振動の腹(最も大きく動く部分)から離れた節(ふし)に近い位置を弾くことで、基音よりも倍音成分が相対的に強くなるためです。対義語は「スル・タスト(Sul Tasto)」で、フレットの上を弾く柔らかい音色の奏法です。
クラシックギターでは「スル・ポンティチェロ(Sul Ponticello)」と記譜され、特定の楽句でこの奏法を使うよう指示されます。フラメンコギターではラスゲアード(掻き弾き)との組み合わせで攻撃的なトーンを表現する場面に登場します。エレキギターやアコースティックギターでも同様の効果を意図してピッキングポジションを変える演奏者は多く、トーンコントロールの基本的なテクニックのひとつです。
録音・作曲の現場でも「ブリッジ寄りで録ってほしい」という指示でこの奏法を求めることがあります。
使い方・例文
クラシックギターの楽譜に「sul pont.」と書かれていたり、ギター講師が「駒の近くを弾いてみて」と指示する場面でポンティチェロが登場します。音色の硬軟を操る基本テクニックとして知られます。
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