ポリスイッチとは?
ぽりすいっち
ポリスイッチとは、過電流が流れると自動的に抵抗を増大させて回路を保護し、電流が止まると自己回復する再利用可能な過電流保護素子です。
ポリスイッチ(Polyswitch)は、PPTC(Polymeric Positive Temperature Coefficient)デバイスとも呼ばれる電子部品で、過電流・過熱時に電気抵抗が急激に増大することで回路を保護する自己回復型の保護素子です。一般的なヒューズが溶断後に交換が必要なのに対し、ポリスイッチは温度が下がると自動的に低抵抗状態に戻るため、繰り返し使用できます。
動作原理は、導電性粒子(カーボンブラック等)を分散させたポリマー(高分子材料)の結晶構造変化にあります。通常時は結晶状態で導電性粒子が連続的なネットワークを形成して低抵抗を示しますが、過電流による発熱でポリマーが膨張すると粒子間が離れ、抵抗が急増します。電源を切って冷却すると再び結晶化し、低抵抗状態に回復します。
主な用途と特徴は以下の通りです。
- USBポートや電子機器の電源ライン保護
- バッテリーパック(リチウム電池)の保護回路
- 通信機器・産業用機器の入力保護
- 動作電流・電圧・保持電流などの仕様が製品ごとに設定されている
ポリスイッチには動作後に完全な遮断は行わず漏れ電流が残るという特性があり、安全上の完全遮断が必要な用途には向きません。また、繰り返しトリップすると特性が劣化する場合があるため、設計時には保持電流と動作電流の選定が重要です。
使い方・例文
USBハブやモバイルバッテリーの内部回路に組み込まれており、接続機器の異常で大電流が流れた際に自動で保護し、原因解消後は再び正常に機能します。
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