ボリス3世とは?
ぼりすさんせい
ボリス3世とは、20世紀前半のブルガリア国王で、第二次世界大戦中に難しい外交バランスを取りながらユダヤ人のアウシュビッツ送還を拒否したことで知られる君主です。
ボリス3世は1894年1月30日にブルガリアのソフィアで生まれ、1918年から1943年に死去するまでブルガリアの国王として在位しました。父のフェルディナンド1世が第一次世界大戦の敗戦責任を問われて退位した後、24歳で王位を継承しました。
ボリス3世の治世で最も注目されるのは第二次世界大戦中の複雑な立場です。枢軸国(ドイツ・イタリア)との三国同盟に加わりながらも、対ソ連・対英米への宣戦はできる限り回避しようとしました。また、ナチス・ドイツからの強い圧力にもかかわらず、ブルガリア国内のユダヤ人をアウシュビッツへ送還することを最終的に拒否したことは、現在も歴史的評価が続くエピソードです。
彼の治世の主な特徴は以下のとおりです。
- 1934年のクーデター後、立憲君主から実質的な独裁的権力を掌握
- 枢軸国に形式的に参加しながら独自の外交を展開
- 国内ユダヤ人保護に一定の役割を果たしたとされる
- 1943年8月、ヒトラーとの会談直後に急死(死因は今も論争あり)
ボリス3世の急死については毒殺説・心臓発作説など諸説あり、真相は明らかになっていません。ブルガリアにおいては今なお評価が分かれる存在であり、ユダヤ人救済に関しても政治的背景を含めた多角的な検証が続けられています。
使い方・例文
「ボリス3世はナチスの圧力に抵抗してブルガリア系ユダヤ人の大量移送を回避した君主として、しばしば歴史書に登場する」という文脈で使われます。
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