ホールトーンスケールとは?
ほーるとーんすけーる
ホールトーンスケールとは、全音のみを等間隔に並べた6音音階で、浮遊感や幻想的な響きをもつ特殊な音階です。
ホールトーンスケール(whole tone scale)とは、オクターブを6等分し、隣り合う音が必ず全音(長2度)の関係になるように構成された音階のことです。半音を含む通常の長音階・短音階とは異なり、すべての音程が均等であるため、「全音音階」とも呼ばれます。
通常の長音階は7音からなりますが、ホールトーンスケールは6音で1オクターブを満たします。構造上、異なる開始音から始めると実質2種類しか存在しません。たとえば「ド・レ・ミ・ファ♯・ソ♯・ラ♯」のグループと「ド♯・レ♯・ファ・ソ・ラ・シ」のグループです。
この音階の最大の特徴は、トニック(主音)やドミナント(属音)などの機能的な中心音が生まれにくく、調性感が曖昧になる点です。そのため、浮遊感・神秘感・幻想的な印象を与えます。
作曲家クロード・ドビュッシーが印象主義音楽の中で好んで用いたことで特に知られており、「夢」「海」などの作品にその響きが活かされています。ジャズでも、ドミナント7thコード上で半音上昇感や変化を演出するスケールとして活用されています。
使い方・例文
ドビュッシーのピアノ曲でふわりと漂うような印象的なフレーズは、ホールトーンスケールが生む独特の浮遊感によるものです。ジャズのアドリブでも緊張感を演出したい場面で用いられます。
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