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ベルデグリとは?

べるでぐり

ベルデグリとは、銅や真鍮表面に生じる青緑色の錆(さび)のことで、酢酸銅を主成分とする顔料・腐食物の総称です。

ベルデグリ(Verdigris)は、銅・真鍮青銅などの銅合金が空気・水分・有機酸(特に酢酸)と反応して表面に生じる青緑色の腐食生成物の総称です。主成分は酢酸銅(主に塩基性酢酸銅)ですが、生成環境によって炭酸銅・塩化銅・硫酸銅なども混在します。名称はフランス語の「vert-de-Grèce(ギリシャの緑)」に由来するとされています。

ベルデグリは古代から人類に知られていた物質で、古代ギリシャ・ローマ時代には意図的に銅を酢の蒸気にさらすことで製造され、緑色の顔料として絵画に使用されていました。中世ヨーロッパの写本画や油絵にも広く使われた歴史的な顔料です。ただし、時間の経過とともに色が変化したり周囲の顔料を劣化させたりする欠点があったため、現代の絵画では使用されることはほとんどありません。

現代においてベルデグリが目に触れる場面は主に以下のとおりです。

  • 屋外の銅製彫刻・像の表面(緑色のパティナ)
  • 銅葺き屋根・雨どいなどの建築部材
  • 真鍮製のアンティーク品・硬貨の錆び
  • 美術・工芸での意図的な表面処理(エイジング加工)

自由の女神像や各地の銅像が青緑色に見えるのはこのベルデグリによるものです。金属の腐食という観点からは保護と劣化の二面性を持ちますが、独特の色調は文化的・美的価値を持つものとして現代でも珍重されています。

使い方・例文

銅像や銅葺き屋根が青緑色に変色しているのがベルデグリの典型例です。アンティークの真鍮製品に緑色の斑点が見られる場合も、ベルデグリが生じている状態です。

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