ベニート・フアレスとは?
べにーとふあれす
ベニート・フアレスは、19世紀メキシコの政治家・大統領で、先住民出身として初めて国家元首に就いた人物であり、メキシコ近代化の礎を築いた英雄です。
ベニート・フアレス(Benito Juárez、1806年〜1872年)は、メキシコ・オアハカ州出身の政治家・法律家であり、メキシコ合衆国の大統領(複数期)を務めた人物です。サポテカ族の先住民家庭に生まれ、幼少期には貧困の中で育ちましたが、独学で法律を修め弁護士・政治家として頭角を現しました。
フアレスの最大の功績は、「レフォルマ(改革)」と呼ばれる一連の自由主義的改革の推進です。主な内容は以下の通りです。
- 教会・軍が持つ特権(フエロ)の廃止
- 教会所有の不動産の国有化・売却
- 政教分離の法制化(1857年憲法の制定)
- 民事婚・墓地の民営化など世俗化政策
この改革は保守派との内戦(レフォルマ戦争、1858〜1861年)を引き起こしましたが、フアレスは自由主義派を率いて勝利しました。さらにフランスのナポレオン3世がメキシコに軍を送り込みマクシミリアン大公を皇帝に据えた干渉(1861〜1867年)に対しても抵抗を続け、最終的に帝政を打倒して共和制を回復しました。
先住民出身で法の下の平等を体現したフアレスは、メキシコの「国民的英雄(ベネメリト・デ・ラス・アメリカス)」と称えられ、その肖像は現在でも通貨や公共施設に刻まれています。
使い方・例文
中南米の近代史やメキシコ史の授業で必ず登場します。「先住民出身の大統領」「フランス干渉への抵抗者」として、ラテンアメリカの自由主義と独立精神の象徴として語られます。
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