プロテオミクスとは?
ぷろておみくす
プロテオミクスとは、細胞や生物が持つタンパク質の全体(プロテオーム)を網羅的に解析する学問分野です。
プロテオミクス(proteomics)は、生物が持つタンパク質の総体(プロテオーム)を大規模・網羅的に研究する学問領域です。「プロテオーム」という語はゲノム(genome)にならって1990年代に提唱されました。ゲノミクス(遺伝子の網羅的解析)の発展を受け、遺伝子が実際に作り出すタンパク質を直接解析する必要性から急速に発展しました。
プロテオミクスが注目される理由は、遺伝子(DNA)の情報だけでは細胞の実際の状態を把握しきれないからです。同じゲノムを持つ細胞でも、組織・環境・発生段階によって発現するタンパク質の種類と量は大きく異なります。また、タンパク質はリン酸化・糖鎖付加などの翻訳後修飾を受けることで機能が変化し、こうした複雑性はDNA情報からは予測できません。
主要な解析技術・応用分野は以下のとおりです。
- 質量分析計(マス・スペクトロメトリー)によるタンパク質同定・定量
- 2次元電気泳動によるタンパク質の分離・比較
- 疾患バイオマーカーの探索(がん・アルツハイマーなど)
- 創薬ターゲットの同定と薬効評価
- 食品・農業分野でのタンパク質機能解明
ゲノミクス・トランスクリプトミクスと並ぶ「オミクス(omics)科学」の一翼を担い、システム生物学・精密医療の基盤技術として期待されています。
使い方・例文
「がんの早期診断に向け、血液中のタンパク質パターンをプロテオミクスで解析するバイオマーカー研究が進んでいる」というように、医学・生命科学の研究文脈で登場します。
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