バイオマーカーとは?
ばいおまーかー
バイオマーカーとは、疾患の診断・治療効果・病態の進行を客観的に評価するために用いられる、生体内で測定可能な生物学的指標のことです。
バイオマーカー(Biomarker、生物学的指標)とは、血液・尿・組織などの生体試料から測定できる生物学的な物質や状態の指標で、疾患の有無・重症度・治療反応性・予後などを客観的に評価するために用いられます。米国NIHのワーキンググループは「正常な生物学的プロセス、病態生理学的プロセス、または治療介入に対する薬理学的反応の指標として客観的に測定・評価される特性」と定義しています。
バイオマーカーは目的に応じていくつかの種類に分類されます。
- 診断マーカー:疾患の存在を確認する(例:PSAによる前立腺がんスクリーニング)
- 予後マーカー:疾患の進行や転帰を予測する(例:がんの遺伝子変異プロファイル)
- 予測マーカー:特定の治療に対する反応性を予測する(例:HER2陽性乳がんに対するトラスツズマブの効果)
- 薬力学マーカー:薬物投与後の生体応答を追跡する
具体的なバイオマーカーの例としては、血糖値・HbA1c(糖尿病)、コレステロール値(心血管疾患)、CRP(炎症)、がん胎児性抗原CEA(大腸がん)、アミロイドβペプチド(アルツハイマー病)などが挙げられます。近年はゲノム解析・プロテオミクス・液体生検の進歩により、従来の血液検査では捉えられなかった微細な変化もバイオマーカーとして活用されるようになっています。
バイオマーカーの活用は個別化医療(プレシジョンメディシン)の基盤となっており、患者ごとに最適な治療を選択するための重要な手がかりとなっています。
使い方・例文
健康診断で「腫瘍マーカーの値が高い」と指摘された場合、その腫瘍マーカーがバイオマーカーの一種であり、がんの存在や再発リスクを評価するために使われます。
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