ブラフマンとは?
ぶらふまん
ブラフマンとは、古代インドのヴェーダ哲学における宇宙の根本原理・究極の実在を指す概念で、すべての存在の根源とされます。
ブラフマン(Brahman)は、古代インドの哲学・宗教思想、特にウパニシャッド哲学において中心的な概念で、宇宙の根本原理・究極の実在を指します。形や色・性質を超えた絶対的な存在であり、すべての現象・存在の根底にある普遍的な本質とされます。
ブラフマンの概念はヴェーダ文献、特に後期のウパニシャッド(紀元前数百年ごろに成立した哲学的文献群)で体系的に展開されました。当初は儀式や呪文の力(神聖な言葉・祈り)を指す言葉でしたが、次第に「宇宙そのものの本質」「存在の根源」という形而上学的な意味に発展しました。
ウパニシャッド哲学の中核は「ブラフマンとアートマン(個人の本質・魂)は同一である」という思想で、「梵我一如(ぼんがいちにょ)」と呼ばれます。
- ブラフマン(梵):宇宙の普遍的本質
- アートマン(我):個人の内なる本質・真の自己
- 両者は本質的に同じであるという洞察が解脱(もくしゃ)への道とされる
なお、ブラフマンはヒンドゥー教の神である「ブラフマー(Brahma、創造神)」とは別の概念です。ブラフマンは人格を持たない宇宙原理であるのに対し、ブラフマーは三大神の一柱として人格化された神を指します。インド哲学・宗教学・比較宗教学の文脈でよく登場する重要な術語です。
使い方・例文
ウパニシャッドの思想を学ぶ文脈で「個人の魂(アートマン)は宇宙の根本原理(ブラフマン)と同一である」という考え方として登場することが多い語です。
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