ウパニシャッドとは?
うぱにしゃっど
ウパニシャッドとは、古代インドのヴェーダ文献の最終部を構成する哲学的文書群であり、宇宙の根本原理と個人の魂の同一性を説く聖典です。
ウパニシャッドは、古代インドに成立したヴェーダ聖典の末尾部分にあたる一群の哲学的テキストです。サンスクリット語で「師の近くに座る」という意味を持つこの語は、師と弟子の間で秘密裏に伝えられた奥義を示します。紀元前800年ごろから数百年にわたって編纂されたとされ、現在では200以上の文書が知られていますが、中心的なものは13編ほどです。
ウパニシャッドの核心的な思想は、宇宙の根本原理である「ブラフマン(梵)」と、個人の魂・自己である「アートマン(我)」が本質的に同一であるという「梵我一如」の概念です。この洞察によって、人は輪廻の苦しみから解脱できると説かれています。
主要な哲学的主題としては以下が挙げられます。
- カルマ(業)と輪廻転生の思想
- 解脱(モクシャ)に至る知識の重要性
- ブラフマンとアートマンの同一性
- 現象世界の幻影性(マーヤー)
ウパニシャッドはその後のヒンドゥー哲学、特にヴェーダーンタ学派の土台となり、仏教やジャイナ教にも多大な影響を与えました。近代においてはショーペンハウアーなど西洋の哲学者にも注目され、東洋思想の精髄として世界的に研究されています。
使い方・例文
インドの宗教哲学を学ぶ授業や書籍で「梵我一如はウパニシャッドが説く核心思想だ」というように言及される場面がよく見られます。
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