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アートマンとは?

あーとまん

アートマンとは、ヒンドゥー哲学において個々の存在に宿る不滅の自己・魂の本質を指す概念です。

アートマン(ātman)とは、古代インド哲学的宗教書ウパニシャッド哲学を中心とするヒンドゥー思想において、個人の内側に宿る永遠不滅の自己・真我(しんが)を指す根本概念です。サンスクリット語で「息」「自己」を意味します。

ウパニシャッドの中心的な教えは「アートマン=ブラフマン」という等式にあります。ブラフマンとは宇宙の根本原理・普遍的実在を指し、個人の自己(アートマン)と宇宙の根本(ブラフマン)が本質的に同一であるという考え方です。これを「梵我一如(ぼんがいちにょ)」といい、ヴェーダーンタ哲学の根幹をなします。

アートマンの重要な性質として次の点が挙げられます。

  • 不滅である(死によって消えることなく輪廻の中を移動する)
  • 変化せず、永遠に存在する純粋な意識
  • 身体や精神とは区別された真の自己
  • 解脱(モークシャ)によってブラフマンと合一する

一方、仏教はアートマンの実在を否定し「無我(アナートマン)」を説きました。この点がヒンドゥー哲学と仏教の最大の思想的相違のひとつです。アートマンをめぐる議論は、インド哲学史を貫く重要なテーマとなっています。

使い方・例文

ヨガや瞑想の文脈で「真の自己に気づく」という表現が使われる際、その「真の自己」はアートマンの概念に基づいています。インド哲学や比較宗教学の講義でも基本用語として登場します。

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