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解脱とは?

げだつ

解脱とは、仏教やヒンドゥー教などインド系宗教において、苦しみや煩悩の束縛から完全に解き放たれた自由の境地を指します。

解脱(げだつ)は、サンスクリット語の「モークシャ(mokṣa)」または「ムクティ(mukti)」の訳語で、「解き放たれること」を意味します。仏教・ヒンドゥー教・ジャイナ教など、インド起源の宗教・哲学に共通して現れる重要な概念です。

仏教における解脱は、煩悩(貪・瞋・癡の三毒)を滅し、輪廻転生(生死を繰り返すこと)の連鎖から脱することを指します。釈迦(ゴータマ・シッダールタ)が菩提樹のもとで得た「悟り(涅槃)」がその象徴的な例です。修行者は八正道や禅定を通じて無明(真実を知らない無知)を断ち、苦の根本原因を消し去ることで解脱を目指します。

ヒンドゥー教ではモークシャと呼ばれ、個人の魂(アートマン)が宇宙の根本原理(ブラフマン)と一体であることを悟り、輪廻から解放されることを意味します。解脱への道としては次の三つが代表的です。

  • ジュニャーナ・ヨーガ:知識・哲学的洞察による道
  • バクティ・ヨーガ:神への献身・信愛による道
  • カルマ・ヨーガ:義務を果たす行為による道

現代日本語では「解脱」は俗語的に「こだわりや束縛から自由になること」という意味でも使われますが、本来の宗教的意味合いは人間の究極的な精神的自由の達成を指す深い概念です。

使い方・例文

瞑想や修行の末に煩悩を滅し、輪廻から解放されることを「解脱に至る」と表現します。宗教学や哲学の文脈でよく登場する言葉です。

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