フロアモルティングとは?
ふろあもるてぃんぐ
フロアモルティングとは、大麦を広い石床に広げて人の手で撹拌しながら発芽させる、伝統的な製麦(モルティング)の方法のことです。
フロアモルティングとは、ウイスキー醸造の原料となるモルト(麦芽)を作る工程で、浸水した大麦を蒸留所の広い石床(フロア)に広げ、数日間にわたって人が鋤(スキップル)やシャベルで定期的に撹拌しながら発芽させる伝統的な手法です。
大麦が発芽する際、デンプンを糖に変える酵素(アミラーゼなど)が活性化されます。この酵素を最大限に引き出すことが製麦の目的です。フロアモルティングでは、発芽によって発生する熱を逃がし、根が絡まりすぎないようにするため、作業者が定期的に大麦を撹拌(ターニング)します。発芽が適度に進んだ段階でキルン(乾燥炉)にかけて発芽を止め、モルトが完成します。
現代では大型の機械式製麦設備が主流となり、フロアモルティングを行う蒸留所は少数派になっています。それでもスコットランドの一部の蒸留所(ボウモア、スプリングバンクなど)は自社フロアモルティングを継続しており、その理由は次のとおりです。
- テロワール(地域性)を活かした原料調達
- 伝統製法の維持とブランド価値
- 発芽の精度を職人が目と鼻で判断できる
フロアモルティングで作られたモルトを使ったウイスキーは、複雑な香味や個性的な風味を持つとされ、愛好家から高く評価されます。
使い方・例文
「この蒸留所では昔ながらのフロアモルティングで麦芽を作っており、職人が毎日手作業で大麦を撹拌しています」のような文脈で使われます。
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