本文へスキップ

モルティングとは?

もるてぃんぐ

モルティングとは、大麦などの穀物を水に浸して発芽させ、乾燥・焙煎によって麦芽(モルト)を製造する工程のことです。

モルティング(malting)とは、大麦などの穀物を人工的に発芽させ、乾燥・焙煎によって発芽を止めることで麦芽(モルト)製造するプロセスです。ウイスキーやビールの醸造において根幹をなす重要な工程で、最終製品の風味を大きく左右します。

モルティングの目的は、穀物の中のデンプンを分解する酵素(アミラーゼなど)を活性化させることにあります。発芽させることでこれらの酵素が生成され、後の糖化工程で効率よく発酵性の糖を得られるようになります。

工程は主に三段階で構成されます。

  1. 浸麦(スティーピング):大麦を水に数日間浸して水分を吸わせ、発芽の準備を整える
  2. 発芽(ジャーミネーション):適温・適湿の環境で数日間かけて発芽させ、必要な酵素を生成する
  3. 乾燥・焙煎(キルニング):熱風で水分を除去して発芽を止める。スコッチウイスキーの場合はピート(泥炭)を燃やして乾燥させるとスモーキーな香りが麦芽に移る

焙煎の温度・時間を調整することで、色の薄いピルスナーモルトから黒いチョコレートモルトまで多様な麦芽が生産され、これがビールの色や風味の多様性を生み出します。かつては各蒸留所・醸造所がフロアモルティングと呼ばれる床上の手作業を行っていましたが、現在は専業のモルトスターへ外注するケースが大半を占めます。自家モルティングを継続する蒸留所はごく少数で、その希少性が付加価値となっています。

使い方・例文

「このシングルモルトウイスキーは自社でフロアモルティングを行い、伝統製法で独自のスモーキーなフレーバーを作り出している」「モルティング時の焙煎度合いがビールの色と味わいを大きく左右する」という文脈で使われます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語